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COLUMN
皆さん、こんにちは。少しずつ夏が近づいてきました。
外出したくなる日も増えてきましたが、同時に気を付けたいのが「紫外線」です。
紫外線というと真夏の強い日差しをイメージしがちですが、実は3月頃から急に増え始めます。まだ夏ではないからといって油断していると、知らない間に肌へ大きなダメージを与えてしまいます。
今回は、紫外線対策のコラム第一弾として紫外線とその影響についてまとめました。
ぜひ最後まで読んでみてください。
紫外線は太陽から降り注ぐ光(太陽光線)の一部です。
下の表を見ると分かりやすいですが、太陽光線は大きく紫外線・可視光線・赤外線の3つに分けられ、可視光線は人間の目で見ることができる光です。
出典:大塚電子株式会社HP
人間の目で見えるギリギリの紫色よりも外側の光線なので“紫外線”と呼びます(逆側は赤外線)。英語ではUV:Ultra Violetと表記されます。
次に紫外線の種類についてですが、紫外線の中にも大きく分けて3種類が存在します。
紫外線の中でも波長が長く(320~400nm)、皮膚の奥まで到達します。
エネルギーは低いですが、雲や窓ガラスを通り抜けるため室内にいても注意が必要です。
中波長(280~320nm)の紫外線で、主に皮膚の表面を刺激します。
エネルギーが高く、皮膚へのダメージが大きい紫外線です。
UV-Bよりもさらに短波長の紫外線です。
成層圏やオゾン層によって吸収されるため、地表にはほとんど到達しません。
紫外線の種類によって、波長やエネルギーの大きさに違いがあります。
注意が必要なのはUV-AとUV-Bです。
さて、それでは紫外線がお肌にどのような影響を及ぼすのか、次項で説明していきます。
出典:The New England Journal of Medicine
こちらの写真は紫外線の恐ろしさを伝える時によく使われる写真で、有名な医学誌で発表されたものです。
69歳のトラック運転手が28年間、トラックの左側(左ハンドル)から差し込む日光を浴び続けた結果、左側にしわやたるみ、シミといった老化現象が現れているのが分かります。
紫外線が肌の老化を進める原因として、紫外線を浴びることでお肌の表面や内部で活性酸素が発生することが挙げられます。活性酸素が細胞にダメージを与え、コラーゲンを分解する酵素が発生するため、これがしわやたるみの原因となってしまいます。
もともと人間には、紫外線ダメージから皮膚を守るために”メラニン”という色素を作る働きがあります。通常はメラニンが作られても肌のターンオーバーによって体外へ排出されますが、紫外線を過剰に浴びすぎてしまうと、メラニン色素が皮膚に溜まってしまい、シミとして残ってしまうことがあります。
紫外線は直接細胞内のDNAも傷つけてしまうため、皮膚がんの発症リスクが高くなってしまいます。また、紫外線によってできたシミ(老人性色素斑)からイボ(老人性疣贅)に発展することもあります。
以上が紫外線で老化がすすむメカニズムです。
肌の老化の原因の約80%は紫外線による影響(光老化)であるとの報告があります。
日頃から紫外線対策を行い、シミやしわ、たるみを予防するようにしましょう。
私たちが地球で生活している以上、紫外線は避けられないものです。
シミやしわといったお肌の老化だけでなく、皮膚癌といった命を脅かすリスクにもなりえるので、普段の暮らしの中でコツコツと対策することが重要です。
みどりBEAUTY CLINICではシミやしわ・たるみのお悩みの治療だけでなく、日焼け止めやサプリメントなどの紫外線対策アイテムも取り扱っています。気になる方はぜひ一度ご来院ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は「紫外線の対策編」として、日常生活から美容クリニックでできることをまとめたいと思いますので、ぜひ読んでみてください。
記事監修者プロフィール
小西邦彦 / 院長
経歴
2017年3月 | 和歌山県立医科大学 医学部 医学科 卒業 |
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2017年4月 | 社会医療法人生長会 ベルランド総合病院にて初期研修 |
2019年4月 | 大阪大学医学部 形成外科 入局 |
2023年6月 | 大阪府内美容皮膚科で勤務 |
2024年3月 | みどり BEAUTY CLINIC 開院 |
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