こんにちは。
みどり BEAUTY CLINIC院長の小西です。
今回は個人的に受けておいて間違いないと思っている施術、「ボトックス注射」について詳しく解説していきたいと思います。

ボトックスとは

“ボトックス”とは、ボツリヌス菌と呼ばれる細菌の毒素を利用した製剤のことをいいます。（本来はアラガン社のボトックスビスタ®という商品名のみを指します）
一般の保険診療での治療にも使われることがありますが、
簡単に説明すると“筋肉を動かしにくくする薬剤”といったイメージです。
私たちの体を動かすための筋肉は神経によって支配されていますが、
ボトックスがその神経から分泌される伝達物質を阻害することで、筋肉が過剰に緊張しないようになります。

この作用を利用して、表情筋と呼ばれる顔の筋肉の動きも弱くすることができます。
次項で効果について詳しく見ていきましょう。

ボトックスの効果・症例紹介

ボトックスの効果ですが、「表情ジワ」の治療が代表的です。

・目を大きく開いたときのおでこの横シワ
・スマホを見ているときの眉間の縦シワ
・目をつむったときの目尻のシワ
・口を閉じたときのあごのうめぼしシワ

などが代表的な表情のシワです。
10代の方でもこういった表情のシワは出ますが、これをケアせずに放置してしまうと40〜50代になってシワが深く刻み込まれてしまい、表情をつくっていない時でも常にシワができる状態になってしまいます。

「将来のために今からシワの予防をしたい」
「これ以上シワを深くしたくない」
と思われている方はボトックスの注射がおすすめです。

他にも、「エラのはり」・「肩こりや肩痩せ」・「脇の多汗症」などに効果がありますが、
今回は「表情ジワ」に注目してみていきたいと思います。

額の横シワ

20代の女性の方で、2枚とも目を大きく開いてもらっている状態です。
このように、額に注射することでシワが入らないようすることができます。
（ボトックス注入単位数：10単位）

眉間の縦シワ

20代の女性の方です。
眉間の縦シワに対して注射を行い、シワが入らないようになりました。
（ボトックス注入単位数：10単位）

目尻のシワ

40代の女性の方です。
上下とも目を強く閉じてもらっていますが、目尻の部分のシワがかなり改善していることがわかります。
（ボトックス注入単位数：片側5単位ずつ）

あごの梅干しシワ

僕のあごです（笑）。
写真では伝わりづらいかもしれませんが、口を閉じたときの梅干しシワがきれいになくなり、横から見たときにあごがシャープな印象になったと思います。
（ボトックス注入単位数：8単位）

よくある質問

効果はどのくらい持続する？

使う薬剤の種類や個人差もありますが、基本的に注射後1週間で効果が出ます。
効果の持続期間は約3〜4カ月程度です。繰り返し打つことで少しずつ施術の間隔は長くなってきます。

効果が物足りなければ再注入できる？

注入後、2週間以内であれば再注入可能です。
2週間を過ぎて再注入すると、ボトックスに対する抗体ができてしまう可能性があるため、当院では3カ月以上間隔を空けてから注射しています。

施術の痛みはどうか？

予防接種のような注射の痛みがあります。
痛みの感じ方には個人差がありますが、少しでも痛みを軽減するため直前まで冷やしながら注射を行っています。希望があれば各種麻酔の併用も可能です。

ダウンタイムはある？

注射後一時的に皮膚が赤くなることがありますが、数分～数十分ですぐに落ち着きます。針痕も1日程度で分からなくなります。
注射の際に内出血を生じた場合は、7-10日程度で消退します。

ボトックスビスタ®とボツラックス®の違いは？

当院ではアラガン社製のボトックスビスタ®と韓国製のボツラックス®の2種類の薬剤を用意しています。ボトックスビスタ®は日本国内で薬事承認されているため、安全性や品質が保証されています。それに対してボツラックス®は日本国内では承認されていません（MFDS：韓国食品医薬品安全庁では承認を得ています）。
両者で効果の程度や持続時間に大きな差はありませんが、ボツラックス®は輸入経路等での保存方法が厳格に管理されているわけではないので、少し効果が不安定な可能性があります。

ボトックスの料金・必要単位数

上記が当院での料金となります。表情ジワの程度によって必要な単位数（投与量）は異なります。それぞれの部位に対しての標準的な単位数が下記となりますので、参考にしてみてください。

・眉間のシワ：10単位前後
・目じりのシワ：片側5単位（両側10単位）前後
・ひたいのシワ：10単位前後
・あごのシワ：8単位前後

ボトックスの副作用・禁忌

副作用・リスク

・針を用いて注射を行うので、注射部位に赤みや腫れが出ることがあります。
・注射時に針が皮下の血管にあたり、内出血が起こる可能性があります。出血はすぐにおさまりますが、紫色の出血痕は1-2週間程度継続します。
・頭痛や気分不良を起こす可能性があります。
・眼瞼下垂や閉瞼障害、嚥下障害等を起こす可能性がありますが、注入部位や注射の向き、投与量を調整することでリスクは低下します。

禁忌・注意事項

・妊娠中、授乳中の方、全身性の神経筋接合部の障害をもつ患者（重症筋無力症、Lambert-Eaton症候群、筋萎縮性側索硬化症等）の方は投与できません。
・妊娠する可能性のある女性は、投与中及び最終投与後に2回の月経を経るまでは避妊、男性は少なくとも３カ月は避妊してください。

ボツラックスについて

未承認医薬品等

ボツラックスは医薬品医療機器等法上、未承認医療機器です。

入手経路等

当院医師の判断の元、韓国Hugel社より入手しています。

国内の承認医薬品等の有無

同一の成分や性能を有する他の国内承認医薬品等として、米国アラガン社のボトックスビスタがあります。

諸外国における安全性等に関する情報

韓国MFDS（韓国食品医薬品安全庁）にて承認されています。
万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

ボトックス治療なら、みどり BEAUTY CLINICへ

いかがでしたでしょうか。
僕も実際に額・眉間・あごに注射していますが、効果には満足していますし、今後も継続するつもりです。
効果が分かりやすいので、初心者の方にもおすすめです。

ボトックス注射が初めての方も、安心してお越しください。まずはシワの状態をしっかりと診察させていただきます。
もちろん、ボトックス注射が適していない場合であったり、必要のない場合は無理におすすめしません。注射を打った後のフォローも行いますので、お気軽にカウンセリングにお越しください。

以上、ボトックスのしわ治療についてでした。最後までご覧いただきありがとうございました！